機転
「機転がきく人」などのように使う「機転」という言葉。
「機転」は、音読みで「きてん」と読みます。
「機転」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「機転」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
機転の意味
「機転」には次の意味があります。
・その場に応じた、機敏な心の働かせ方。(出典:デジタル大辞泉)
「機転」をわかりやすくいうと、状況に合わせて、すばやくうまく動くという意味になります。
気が利くというような意味で使われていることもある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・話を合わせるぐらいの機転があってもよいだろう?
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第1巻 (行抜けなど大幅修正 )』)
・機転がきき、明るさの中にもしっかりした芯の強さを感じさせる。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・母親がドアを開けたとき、頭ボーン!状態で、何も考えられなくなってしまったというのに、ゆり絵の機転には感心する。
(出典:わかつきひかる『AKUMAで少女 1』)
・これというのもただ、おれが機転と分別に乏しいばかりに起こったことだ。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・事の成否は、あとは己の知力と機転、そして何よりも運にかかっている。
(出典:綾辻行人『十角館の殺人』)
類語
・気働き(きばたらき)
意味:その場に応じて、よく気が利くこと。機転。(出典:デジタル大辞泉)
・如才無し(じょさいなし)
意味:抜け目がない。気がきいて調子がいい。愛想(あいそ)がいい。如才がない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気転(きてん)
意味:心の働かせかた。また、物事に応じてとっさに心が働くこと。とっさにうまい考えが出るさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・機知(きち)
意味:その場その場の状況に応じて素早く働く才知。とっさに働く鋭い知恵。ウイット。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・頓知(とんち)
意味:その場に応じて即座に出る知恵。機知。(出典:デジタル大辞泉)