模索
「暗中模索」などのように使う「模索」という言葉。
「模索」は、音読みで「もさく」と読みます。
「模索」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「模索」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
模索の意味
「模索」には次の意味があります。
・手さぐりで探し求めること。ぼさく。(出典:デジタル大辞泉)
「模索」を、わかりやすく具体的に言うと「見えないところを手先の感覚を頼りに探っていったり、確実な方法がわからない中で勘を頼りに進めていったりすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その謎を解く手がかりを、本部は長い模索の末についに握ったのである。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
・しかし、これでも資金量は足りず、その増額の方法を模索するのである。
(出典:草野厚『証券恐慌――山一事件と日銀特融』)
・今は独立し、誰にも想像できなかったものを表現しようと日々模索中。
(出典:朝井リョウ『何者』)
・監視をいったん打ち切って、別の方向を模索した方が賢明かもしれない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・そして自分なりの文章、自分なりの文体に対する模索は現在も続いている。
(出典:花村萬月『ブルース』)
類語
・暗中模索(あんちゅうもさく)
意味: 手掛かりのないまま、いろいろなことを試みること。(出典:デジタル大辞泉)
・手弄(てまさぐり)
意味:これといった目的もなしに、なんとなく手先でもてあそぶこと。手なぐさみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・探る(あなぐる)
意味:さがし求める。さぐる。(出典:デジタル大辞泉)
・手探り(てさぐり)
意味:様子がわからないまま物事をすすめること。 (出典:大辞林 第三版)
・摸索(ぼさく)
意味:(「ぼ」は「摸」の漢音) 手さぐりで探ること。もさく。(出典:精選版 日本国語大辞典)