校閲
「校閲の仕事」などのように使う「校閲」という言葉。
「校閲」は、音読みで「こうえつ」と読みます。
「校閲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「校閲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
校閲の意味
「校閲」には次の意味があります。
・文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
「校」と「閲」はどちらも「しらべる」という意味を持つ漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今回の新書は、またしても友人である学僧の皆さんに校閲をお願いした。
(出典:玄侑宗久『禅的生活』)
・そのどのページにも、沢井が校閲した几帳面な赤鉛筆のあとが残っていた。
(出典:大崎善生『アジアンタムブルー』)
・その関係で、校閲の仕事と言っても、児童向けの出版物が殆どだった。
(出典:小池真理子『天の刻(とき)』)
・校閲を担当している例の作家の小説でもいい。
(出典:鈴木光司『仄暗い水の底から』)
・そのような喜びは教科書会社で校閲をしているときには決して味わえなかった種類のものだった。
(出典:村上春樹『国境の南、太陽の西』)
類語
・校訂(こうてい)
意味:書物の本文を、異本と照合したり語学的に検討したりして、よりよい形に訂正すること。(出典:デジタル大辞泉)
・彫琢(ちょうたく)
意味:詩文などを練り上げること。 (出典:デジタル大辞泉)
・筆削(ひっさく)
意味:文章の語句を書き加えたり削ったりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・推敲(すいこう)
意味:詩や文章を作るにあたって、その字句や表現をよく練ったり練り直したりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・添削(てんさく)
意味:他人の詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと。(出典:デジタル大辞泉)