本望
「死んでも本望」などのように使う「本望」という言葉。
「本望」は、音読みで「ほんもう」と読みます。
「本望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「本望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
本望の意味
「本望」には次の意味があります。
・望みを達成して満足であること。(出典:デジタル大辞泉)
「本望」には漢字の通り「本来の望み」という意味もありますが、「望みを達成して満足であること」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・好きな女に殺されるなら本望だし、それほどに愛されたいし、求められたい。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 9 “文学少女”と恋する挿話集1』)
・あの悪魔をひとりでも多くたおして死ぬことができたら本望ですよ。
(出典:横溝正史『幽霊鉄仮面』)
・その笑顔を守るためなら、すべてを投げ出しても本望なんて気持ちに襲われる。
(出典:中井拓志『アリス Alice in the right hemisphere』)
・戦場で死んだようなものだから、本望だったかもしれない。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
・本人は好きな酒を飲んで死ぬのは本望かもしれませんが、家族はやりきれないでしょう。
(出典:藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』)
類語
・満足(まんぞく)
・自己満足(じこまんぞく)
・安住(あんじゅう)
・満悦(まんえつ)
・満喫(まんきつ)