末っ子
「私は末っ子です」などのように使う「末っ子」という言葉。
「末っ子」は、訓読みで「すえっこ」と読みます。
「末っ子」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「末っ子」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
末っ子の意味
「末っ子」には次の意味があります。
・いちばんあとに生まれた子供。兄弟のうちで最年少の子。(出典:デジタル大辞泉)
子供が複数人いる家の、一番最初に生まれた男児が兄、女児が姉と表すのに対し、特に性別関係なく一番最後に生まれた子のことです。
一番最後に一番小さく存在するために愛らしい言い方になります。
また家族ではなく、人間関係の良好な組織などで最年少の人を、愛着を持って「末っ子」という場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お前はこの家の末っ子だが、指を折ってみるともう三十三になる。
(出典:司馬遼太郎『燃えよ剣 2 (下)』)
・末っ子の文太郎は甘ったれで、母もまた彼のいうことならなんでも聞いた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・父の弟の中では末っ子で、わたし達にとっては兄のような存在と言える。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
・鷹雄は男ばかり四人兄弟の末っ子で、ひとりだけやや年齢が離れていた。いちばん上の兄とは十五違う。
(出典:鷺沢萠『海の鳥・空の魚』)
・今どき三男というのは珍しいが、夫は末っ子の三番めの息子として生まれた。
(出典:林真理子『初夜』)
類語
・長子(ちょうし)
意味:はじめに生まれた子。総領。ふつう男子にいう。(出典:デジタル大辞泉)
・初子(はつご・ういご)
意味:夫婦の間に初めて生まれた子。(出典:デジタル大辞泉)
・次子(じし)
意味:二番目の子。男についていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・総領(そうりょう)
意味:家名を継ぐべき人。家の相続人。跡取り。(出典:デジタル大辞泉)
・長姉(ちょうし)
意味:いちばん上の姉。(出典:デジタル大辞泉)