木陰
「木陰に入る」などのように使う「木陰」という言葉。
「木陰」は、訓読みで「こかげ」と読みます。「木蔭」「樹陰」と書く場合もあります。
「木陰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「木陰」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
木陰の意味
「木陰」には次の意味があります。
・樹木の下の、日の光や雨の当たらない所。(出典:デジタル大辞泉)
まさしく木の陰のことで、木の下の日光や雨をしのげる所を表しています。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・泉の周囲がちょうど木陰になっていて、自然にできたとはとても思えない。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ3 ダーティペアの大乱戦』)
・すると木陰や岩陲(いわかげ)からは例の人影が現われ出でその後を静かに追って行く。
(出典:国枝史郎『蔦葛木曽棧』)
・どこか木陰でも見つけて、あの人が戻ってくるまで溜め息ついていよう。
(出典:シェイクスピア/松岡和子訳『お気に召すまま』)
・何をしている風でもない、少女は木陰に立ってどこかをぼんやり眺めている。
(出典:新城十馬『蓬莱学園の初恋!』)
・そこの木陰にいるのかと行ってみると、雑草が風に揺れているにすぎない。
(出典:雀野日名子『トンコ』)
・達也が隠れている木陰と、長いコートを着た怪人の距離は約十メートル。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 9 来訪者編 <上>』)
・木陰に腰をおろしたまま、男は眼の前に見える大きな新しい建物を見ていた。
(出典:山本道子『ベティさんの庭』)
・穏やかな笑みを浮かべて彼はオークの木陰で彼女のことを待っていた。
(出典:恩田陸『ライオンハート』)