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有り難いとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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有り難い

「有り難い言葉」などのように使う「有り難い」という言葉。

「有り難い」は、訓読みで「ありがたい」と読みます。

「有り難い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「有り難い」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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有り難いの意味

「有り難い」には主に次の四つの意味があります。

1人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。
2都合よく事が進んでうれしく思うさま。
3存在しがたい。珍しい。めったにない。
4むずかしい。困難だ。 (出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

有り難いの意味①「人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。」

「有り難い」の一つ目の意味は「人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。」です。

 言い換えると、自分の身に起こったことや行われた親切に、言葉では言い切れないほどの嬉しさを感じる事です。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・これまた、母がその寺の僧から説法を聞くのを有り難がっていたからだ。
(出典:冲方丁『光圀伝』)

・けれど、私は親切にしてくれた人々に有り難いと思ったことはなかった。
(出典:山本文緒『ブルーもしくはブルー』)

・彼は夫婦二人で家内工業に携わっており、母親が病気一つしないのが有り難いと言っていた。
(出典:姫野カオルコ『ドールハウス -処女三部作1』)

有り難いの意味②「都合よく事が進んでうれしく思うさま。」

「有り難い」の二つ目の意味は「都合よく事が進んでうれしく思うさま。」です。

 言い換えると、思った以上に状況が苦労なく進んで、早く解決でき身軽になる嬉しさを感じる事、都合がいいことです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・あまり美味しくないのかもしれない。だが、二人が囲んでいるテーブルの周囲に客が居ないのは有り難かった。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)

・大勢力である日本の援軍が得られるということは、有り難いことである。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・壬申の乱』)

・どこか知らない所で済ませてきてくれた方が有り難いとすら思った。
(出典:山本文緒『プラナリア』)

有り難いの意味③「存在しがたい。珍しい。めったにない。」

「有り難い」の三つ目の意味は「存在しがたい。珍しい。めったにない。」です。

 言い換えると、珍しいことやものが目の前に現れて驚くと共に嬉しさや楽しさを感じることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・しかし現代においては子供のメニュー、誰も有り難がってはくれません。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)

・知らないことは積極的に聞いてもらうほうが、周囲にも有り難いもの。
(出典:講談社辞典局編『日英対照実用ことわざ辞典』)

・哲学は、何もそんなに変った特別のものでもなければ、有り難いものでもない。
(出典:戸坂潤『思想としての文学』)

有り難いの意味④「むずかしい。困難だ。」

「有り難い」の四つ目の意味は「むずかしい。困難だ。」です。

 言い換えると、当然のように行われることが無い、ということです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・あたりまえのことであるが、私は、これを有り難い発見だと思っている。
(出典:太宰治『懶惰の歌留多』)

・奈津の実家には申し訳ないことだが、自分にとっては有り難いことだ。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 4 終わりのクロニクル2〈下〉』)

・また、有り難いからと大切にして眺めているばかりでも主上の御意志に背くことになる。
(出典:同人『十二国記』)

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