月明り
「月明りに照らされる」などのように使う「月明り」という言葉。
「月明り」は、訓読みで「つきあかり」と読みます。
「月明り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「月明り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
月明りの意味
「月明り」には次の意味があります。
・月の光。また、月の光で明るいこと。(出典:デジタル大辞泉)
「月明り」とは、人工的な明るさのことではなく、月の光による自然な明るさのことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・足音を忍ばせて下ってゆくと、すぐに大きな人影が月明りの中に見えた。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四』)
・かすかな月明かりの下で、ガラスのように表情のない目が水樹に向いた。
(出典:初野晴『漆黒の王子』)
・小屋の番人はまだ月明りの中で何か取片付けて働いている様子であった。
(出典:島崎藤村『千曲川のスケッチ』)
・ビルの表面は一面の窓ガラスで、今はただ月明かりだけを反射していた。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・窓の外には雪が積もり、月明かりが反射して銀色の世界が広がっていた。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第7巻 <銀の降臨祭>』)
類語
・月光(げっこう)
意味:月の光。つきかげ。(出典:デジタル大辞泉)
・雪明り(ゆきあかり)
意味:積もった雪の反射で、夜も周囲が薄明るく見えること。(出典:デジタル大辞泉)
・星明り(ほしあかり)
意味:星の光によるほのかな明るさ。(出典:デジタル大辞泉)
・薄明(はくめい)
意味:日の出前と日没後のうすあかりの状態。地平線または水平線下の太陽からの光が、上空大気で散乱して生じる。(出典:デジタル大辞泉)
・朧(おぼろ)
意味:ぼんやりとかすんでいるさま。はっきりしないさま。(出典:デジタル大辞泉)