スポンサーリンク

暗転とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

暗転

「状況が暗転する」などのように使う「暗転」という言葉。

「暗転」は、音読みで「あんてん」と読みます。

「暗転」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「暗転」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

暗転の意味

「暗転」には次の二つの意味があります。

1 演劇で、幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面を変えること。
2 事態が急に悪いほうへ変化すること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

暗転の意味①「演劇で、幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面を変えること。」

「暗転」の一つ目の意味は「演劇で、幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面を変えること。」です。

例えば、「舞台が暗転する」で「舞台上を暗くして、場面を変えている」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・一瞬にして幕を下ろし、暗転した舞台のほうを振り返りもせずに、何事もなかった顔をして現実に戻る。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)

・拍手と歓声が最高潮に達したところで、劇場は暗転してエンディング。
(出典:石田衣良『下北サンデーズ』)

・すると、耳障りな音楽で舞台が暗転し、女が涙を流し始めた。
(出典:ホワイト・フレッド・M『真劇シリーズ』)

暗転の舞台で、役者がまごつかないためには、舞台への通路の単純化されていることが必要である。
(出典:芥川比呂志『決められた以外のせりふ』)

・舞台がそこで暗転の形となる。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)

暗転の意味②「事態が急に悪いほうへ変化すること。」

「暗転」の二つ目の意味は「事態が急に悪いほうへ変化すること。」です。

例えば、冒頭の例文である「状況が暗転する」は「状況が悪い方へ転がる」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・だが、参戦約一年半後には、事態は早くも暗転してしまったのである。 
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)

・生まれてくる子の運命を暗転させるようなことを、するはずがないではないか。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・壬申の乱』)

・たしかに世界の進行のカーブは類例のない暗転の舞台に入りつつあるのだ。
(出典:横光利一『厨房日記』)

・彼にとって何ひとついいことのない、まさに人生を暗転させた出来事だった。
(出典:東野圭吾『幻夜』)

・貧しいなりにつましく生きてきた一家の生活が、これを境に暗転していった。
(出典:長尾三郎『魂を彫る 鑿に賭けた大仏師父子の「心の王国」』)

タイトルとURLをコピーしました