暗記
「九九を暗記する」などのように使う「暗記」という言葉。
「暗記」は、音読みで「あんき」と読みます。
「暗記」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暗記」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
暗記の意味
「暗記」には次の意味があります。
・文字・数字などを、書いたものを見ないでもすらすらと言えるように、よく覚えること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「何も見ずに頭の中だけで情報を引き出せるようにすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なぜ執事がこの昔の問答を暗記しようとあれほど気を使ったのだろうか?
(出典:ドイル/鈴木幸夫訳『コナン・ドイル-ホームズの回想』)
・あいつがあの小説の殺し場の文章をそのまま暗記してるのには驚いた
(出典:横溝正史『呪いの塔』)
・この中でも北は孟子に興味を持ち、その大部分を暗記するほどになった。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
・彼がいったように、夜のうちに手紙の文句を暗記してしまうためであった。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(下)』)
・結局昨日はあれ以降ずっと部屋に籠もってひたすら暗記ものを勉強した。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 5』)
類語
・覚え込む(おぼえこむ)
意味:頭の中にしっかりと記憶する。技術などを身につける。(出典:デジタル大辞泉)
・インプット
意味:比喩的に、知識や情報などをつめ込むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・暗唱(あんしょう)
意味:暗記したことを口に出して唱えること。(出典:デジタル大辞泉)
・丸暗記(まるあんき)
意味:完全にそらで覚えること。全部をそっくりそのまま暗記すること。(出典:デジタル大辞泉)
・棒暗記(ぼうあんき)
意味:意味を考えないで、文章や事項などをそのまま暗記すること。ただむやみに覚えておくこと。(出典:デジタル大辞泉)