星霜
「幾星霜」などのように使う「星霜」という言葉。
「星霜」は、音読みで「せいそう」と読みます。
「星霜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「星霜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
星霜の意味
「星霜」には次の意味があります。
・としつき。歳月。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「年月」「歳月」の別の言い方です。
「星」は地球を一年に一周し、「霜」は毎年降りるところから「星霜」で「年月」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この大旅行に、なんと八年以上もの星霜がかかったわけでござります。
(出典:山田風太郎『外道忍法帖』)
・ここが戦場であったときから十数年の星霜を経ている。
(出典:宮本百合子『道標』)
・私は、十年の星霜を費して漸く材料の何であるかを発見いたしました。
(出典:牧野信一『毒気』)
・わたしは既に帝国劇場の開かれてより十星霜を経たことを言った。
(出典:永井荷風『十日の菊』)
・それから既に一年の星霜を過した今日、再び同じ樣な感に打たれる次第です。
(出典:豊田喜一郎『トヨタ自動車一周年を迎へて』)
類語
・春秋(しゅんじゅう)
意味:年月。(出典:デジタル大辞泉)
・風霜(ふうそう)
意味:としつき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・年輪(ねんりん)
意味:多年にわたり積み重ねられてきた経験。(出典:デジタル大辞泉)
・長久(ちょうきゅう)
意味:長く続くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・千歳(ちとせ)
意味:千年。長い年月。(出典:デジタル大辞泉)