明敏
「明敏な思考」などのように使う「明敏」という言葉。
「明敏」は、音読みで「めいびん」と読みます。
「明敏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明敏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
明敏の意味
「明敏」には次の意味があります。
・頭の働きが鋭いこと。物事の要点や本質をすばやくさとること。(出典:デジタル大辞泉)
「明敏」をわかりやすく言うと「頭の回転が早いこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・じつのところ、明敏な彼には、ドイツの敗北が目に見えていたのである。
(出典:澁澤龍彦『世界悪女物語』)
・出世主義の明敏さであろうが、とにかく人間がそれだけの幅を持っている。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
・明敏な彼は、皇帝の人格に、ダイヤモンドの糸にも似た亀裂きれつを見ていた。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 8 乱離編』)
・これまでロンドン警視庁の明敏な警官たちとばかり接していたからである。
(出典:フリーマン/大久保康雄訳『歌う白骨』)
・ヴァージニア・ウルフは行動よりも思索において明敏であろうとした。
(出典:ウルフ/大澤実訳『ダロウェイ夫人』)
類語
・英明(えいめい)
意味:すぐれて賢いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・利巧(りこう)
意味:頭がよいこと。賢いこと。また、そのさま。利発。(出典:デジタル大辞泉)
・賢明(けんめい)
意味:かしこくて、物事の判断が適切であること。(出典:デジタル大辞泉)
・聡慧(そうけい)
意味:才知にすぐれること。(出典:デジタル大辞泉)
・明達(めいたつ)
意味:聡明で道理をわきまえていること(出典:デジタル大辞泉)