整然
「整然と並べられた机」などのように使う「整然」という言葉。
「整然」は、音読みで「せいぜん」と読みます。
「整然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「整然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
整然の意味
「整然」には次の意味があります。
・秩序正しく整っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
「整然」をわかりやすくいうと、物事の順番や位置などに間違いや乱れがなく、きちんとしているという意味になります。
「雑然」の反対の意味を持つ言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・机の上を見ると、教科書用の書籍そのほかが、例のごとく整然として重ねてある。
(出典:国木田独歩『非凡なる凡人』)
・丘の上の家ではなにもかもが安全で整然としすぎている。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
・すると、突然、最近開発されたらしい整然とした街が広がっていた。
(出典:川島誠『ロッカーズ』)
・墨を流したような夜空の下で、通りはどこまでも静かで整然としていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 1 ハリー・ポッターと賢者の石』)
・人と物でごった返した内部は外の整然とした環境と余りにも違っていた。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
類語
・規則的(きそくてき)
意味:一定のきまりに従っているさま。規則正しいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・几帳面(きちょうめん)
意味:細かいところまで、物事をきちんと行うさま。決まりや約束にかなうように正確に処理するさま。(出典:デジタル大辞泉)
・きちんきちん
意味:物事が規則正しく、整っているさま。几帳面なさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・しゃんと
意味:物事の状態が正しく、整っているさまを表わす語。きちんと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・端正(たんせい)
意味:姿・形や動作などが正しくてきちんとしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)