敬愛
「敬愛する上司」などのように使う「敬愛」という言葉。
「敬愛」は、音読みで「けいあい」と読みます。
「敬愛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敬愛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
敬愛の意味
「敬愛」には次の意味があります。
・うやまって大切にすること。尊敬し、親しみの気持をもつこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
似た言葉の「尊敬」は「優れたものとして尊び、礼を尽くすこと」という意味であり、これに「親しみの気持ち」が加わったものが「敬愛」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は父も母もいないので、この敬愛する老人の死はほんとに打撃でした。
(出典:ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』)
・たとえ敬愛していたとしても、それをいきなり表すとはとても思えない。
(出典:神崎京介『密室事情』)
・しかしそれにしても漱石が敬愛の的になっていたことは事実なのである。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)
・しかし、なぜ日本人が有名な歌手にあれだけの敬愛の念をもっているのか。
(出典:呉善花『スカートの風』)
・とすれば、彼がもっとも敬愛する国とは、いったいどの国であったろう。
(出典:シュリーマン/立川洋三訳『先史時代への情熱』)
類語
・敬仰(けいぎょう)
意味:うやまいあおぐこと。つつしみとうとぶこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・憧憬(しょうけい)
意味: 目ざすものを得たい、理想とする状態に達したいと強く望むこと。また、その気持。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・崇拝(すうはい)
意味:心から傾倒して、敬い尊ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)
・絶対視(ぜったいし)
意味:物事を絶対的なものとして認めること。疑う余地のない真実とみなすこと。比較しようもないほど、すばらしいものと考えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一目置く(いちもくおく)
意味:自分より相手が優れていることを認め、一歩を譲る。(出典:デジタル大辞泉)