放浪
「放浪の旅に出る」などのように使う「放浪」という言葉。
「放浪」は、音読みで「ほうろう」と読みます。
「放浪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「放浪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
放浪の意味
「放浪」には次の意味があります。
・あてもなくさまよい歩くこと。さすらい。(出典:デジタル大辞泉)
「放浪」をわかりやすく言うと「特別行き先を決めることなく、ふらふらとさまよい歩くこと」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・全国を放浪していたので、言葉がごっちゃになってしまったのだそうだ。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空1』)
・放浪の旅の間に、かれは本物と偽物とを識別する能力を身につけていた。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・自分が連れてきた放浪の若者が、ロビントン師の伝文係りを知っている?
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 12 竜の反逆者』)
・金のない放浪生活をしていた私にとっては、この上もない計画でもあるのだ。
(出典:植村直己『青春を山に賭けて』)
・居を定めず、山を放浪して歩く人間たちを母は毛嫌いしていたはずだ。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)
類語
・植民(しょくみん)
意味:ある国の国民または団体が、本国に従属する関係に置かれた地域に移住・定住して、経済活動や開拓活動などをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・流民(りゅうみん)
意味:定まった住居がなく他国をさすらい渡る人々。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・バガボンド
意味:土地から土地へと流れ歩く人。さすらい人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・風来坊(ふうらいぼう)
意味:どこからともなくやって来る人。また、身元が知れず、一つ所にとどまらない人。(出典:デジタル大辞泉)
・ボヘミアン
意味:社会の規範にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人。(出典:デジタル大辞泉)