改めて
「後日改めて確認します」などのように使う「改めて」という言葉。
「改めて」は、訓読みで「あらためて」と読みます。
「改めて」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「改めて」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
改めての意味
「改めて」には次の二つの意味があります。
1 再び新しく行うさま。もう一度。別の機会に。
2 初めて経験するように感じるさま。事新しく。今さらのように。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
改めての意味①「再び新しく行うさま。もう一度。別の機会に。」
「改めて」の一つ目の意味は「再び新しく行うさま。もう一度。別の機会に。」です。
「後日改めて」や「改めてご返事します」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・全く同じ事だから、改めて説明しなくてもよかろう。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(上)』)
・上京の目的を改めて話すといったままで、そのままになっていた。
(出典:菊池寛『仇討禁止令』)
・僕は改めて博士の鞄の中を入念に調べだした。
(出典:海野十三『地球を狙う者』)
・一度診てやるから明日改めて出て来いと十円の金を与えた。
(出典:夢野久作『黒白ストーリー』)
改めての意味②「初めて経験するように感じるさま。事新しく。今さらのように。」
「改めて」の二つ目の意味は「初めて経験するように感じるさま。事新しく。今さらのように。」です。
わかりやすく言えば「あらたに」という意味です。
「改めて質問する」で「あらたに質問する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・森に入ることを、改めてすべての人に禁じました。
(出典:豊島与志雄『夢の卵』)
・改めて年齢を聞かれた時に、数え年の四つだと答えました。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・なるほど新聞はよいものだなと、改めてまた経験したことであった。
(出典:柳田国男『こども風土記』)
・先生は私をソッと膝から離して改めて私の顔を見られた。
(出典:夢野久作『あやかしの鼓』)