攪拌
「材料を攪拌する」などのように使う「攪拌」という言葉。
「攪拌」は、音読みで「かくはん」と読みます。
「攪拌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「攪拌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
攪拌の意味
「攪拌」には次の意味があります。
・かきまぜること。かきまわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
調理で材料をよく混ぜたり、気体や液体などを均一な状態に混ぜ合わせることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・男はころげ落ちながらも空中で足を攪拌器のように動かして走っていた。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語1 予言の守護者』)
・攪拌も昔はマンホールから斜めにパイプをつき込んで行ったそうである。
(出典:坂口謹一郎『古酒新酒』)
・しかし、それは至るところで引裂かれ、ぶつかりあい、攪拌されていた。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (下)』)
・それは、巨大な棒でもって、今まで静止していた器の中の水を激しく攪拌するようなものだ。
(出典:今邑彩『双頭の蛇(「蛇神」シリーズ第3巻)』)
・店の扉が開き、外の冷たい空気がおでんの温かな匂いを勢いよく攪拌するのが感じられた。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
類語
・混ぜ返す(まぜかえす)
意味: 何回もひっくりかえしてまぜる。まぜっかえす。(出典:デジタル大辞泉)
・掻き立てる(かきたてる)
意味:勢いよくかき回して、まぜる。(出典:デジタル大辞泉)
・引っ掻き回す(ひっかきまわす)
意味:乱暴にかき回す。(出典:デジタル大辞泉)
・扇動(せんどう)
意味:気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。(出典:デジタル大辞泉)
・アジテーション
意味:強い調子の文章や演説などによって人々の気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。扇動。(出典:デジタル大辞泉)