提唱
「学説を提唱する」などのように使う「提唱」という言葉。
「提唱」は、音読みで「ていしょう」と読みます。
「提唱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「提唱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
提唱の意味
「提唱」には次の意味があります。
・意見・主張などを唱え、発表すること。(出典:デジタル大辞泉)
「提唱」は、もともと「禅宗で教えを大衆に示すこと」という意味の言葉ですが、転じて「意見・主張などを発表すること」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その対策として、東京での核爆発を一つの案として提唱したいのである。
(出典:星新一『きまぐれ暦』)
・たとえば、私が提唱した基礎研究という言葉の解釈に誤解があったとか。
(出典:中川靖造『創造の人生 井深大』)
・私は貧民の結婚を禁止する法律を提唱するものとして非難されている。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・及ばずながら、さらに進んでより広く深くこれを提唱して行くべきである。
(出典:三沢勝衛『自力更生より自然力更生へ』)
・この問題を私が最初に提唱したのは一九三六年の秋である。
(出典:岸田国士『映画アカデミイについて』)
類語
・表明(ひょうめい)
意味:自分の考え・決意などを、はっきりあらわし示すこと(出典:デジタル大辞泉)
・発表(はっぴょう)
意味:世間へ表向きにしらせること。多くの人々に明らかにすること。(出典精選版 日本国語大辞典:)
・唱える(となえる)
意味:声に出して言う。声を立てて読む。(出典:デジタル大辞泉)
・言い立てる(いいたてる)
意味:強く主張する。言い張る。(出典:デジタル大辞泉)