控訴
「控訴する」などのように使う「控訴」という言葉。
「控訴」は、音読みで「こうそ」と読みます。
「控訴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「控訴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
控訴の意味
「控訴」には次の意味があります。
・ 上訴の一つ。第一審裁判所の判決に不服のある者が、その判決の当否の審査を上級の裁判所に対して求める不服申立方法。(出典:精選版 日本国語大辞典)
第一審から第二審に上訴する場合には「控訴」。第二審から大三審に上訴する場合には「上告」と言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・控訴する位ならはじめから、私は事実を有りのままに云うたに違いない。
(出典:浜尾四郎『彼が殺したか』)
・検察庁その他で、これを不当として控訴したため改めて裁判が開かれた。
(出典:伊佐千尋『検 屍 M・モンローのヘア』)
・審理が始まったのはユニバーサルが控訴してから一年を過ぎてからである。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・同時に、桑木には控訴して二審の判決があるまで家に長く居るのが苦痛だった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
・この事件は控訴事件だし開廷数も多くなるはずだが、それでも全部で二〇万前後だろう。
(出典:朔立木『死亡推定時刻』)
類語
・上訴(じょうそ)
意味:未確定の裁判について上級裁判所にその再審理を求める不服申し立て方法。(出典:デジタル大辞泉)
・上告(じょうこく)
意味:上訴の一つ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・抗告(こうこく)
意味:上訴の一。(出典:デジタル大辞泉)
・不服申し立て(ふふくもうしたて)
意味:民事訴訟法上、裁判・執行行為や書記官の処分などで不利益を受けた者が、その取り消し・変更などを求める申し立て。(出典:デジタル大辞泉)