探訪
「史実を探訪する」などのように使う「探訪」という言葉。
「探訪」は、音読みで「たんぼう」と読みます。
「探訪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「探訪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
探訪の意味
「探訪」には次の意味があります。
・社会の出来事や実態をその現場に行ってさぐり歩くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「探訪」をわかりやすく言うと、「実際にその場所に出向いて探ること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・メール・ド・グラスの氷河の洞窟を探訪しながら、私はそう考えていた。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)
・私はこの都を主人公にして一つの小説を書こうとも考えて探訪しつづけてきたのである。
(出典:開高健『ずばり東京』)
・その調子が探訪記者として、馴れ切っていると云う風であった。
(出典:甲賀三郎『琥珀のパイプ』)
・こんな手紙よりもその人の多年の探訪生活の記録をかかせたらきっと面白いであろうと思われた。
(出典:寺田寅彦『随筆難』)
・現場中継で、どこかの工場のラジオ探訪でも聞いているようであった。
(出典:阿川弘之『末の末っ子』)
類語
・調査(ちょうさ)
意味:物事の実態・動向などを明確にするために調べること。(出典:デジタル大辞泉)
・捜査(そうさ)
意味:捜して調べること。特に、捜査機関が犯人を発見・確保し、証拠を収集すること。また、その活動。(出典:デジタル大辞泉)
・捜索(そうさく)
意味:行方不明の人や物をさがし求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・探求(たんきゅう)
意味:あるものを得ようとしてさがし求めること。さがし出して手に入れようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・詮索(せんさく)
意味:細かい点まで調べ求めること。(出典:デジタル大辞泉)