拝謁
「天皇に拝謁する」などのように使う「拝謁」という言葉。
「拝謁」は、音読みで「はいえつ」と読みます。
「拝謁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拝謁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
拝謁の意味
「拝謁」には次の意味があります。
・身分の高い人に面会することをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「拝謁」は「天皇や国王など、身分の高い人に会うこと」を示す謙譲語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だれでもかれでも閣下に拝謁の栄を賜わるというわけにはいかぬのですぞ。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・そしてすぐに、侍従の定めた順序に従って、拝謁の行列が始まりました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・参朝しても大王に拝謁し帰国の挨拶をするだけで、政治的な問題は報告しない。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(上)』)
・それともおまえは国王に拝謁したくないと言うのか?
(出典:茅田砂胡『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』)
・江戸城へ行き、将軍に拝謁し、家の後継者であることを登録する儀式。
(出典:星新一『殿さまの日』)
類語
・御目見得(おめみえ)
意味:貴人や目上の人に会うこと。お目にかかること。(出典:デジタル大辞泉)
・謁見(えっけん)
意味:貴人または目上の人に会うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・内謁(ないえつ)
意味:内々で謁見すること。(出典:デジタル大辞泉)
・拝顔(はいがん)
意味:人に会うことをへりくだっていう語。お目にかかること。拝眉。(出典:デジタル大辞泉)
・拝眉(はいび)
意味:相手に会うことをへりくだっていう語。拝顔。(出典:精選版 日本国語大辞典)