拝読
「本を拝読する」などのように使う「拝読」という言葉。
「拝読」は、音読みで「はいどく」と読みます。
「拝読」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拝読」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拝読の意味
「拝読」には次の意味があります。
・読むことをへりくだっていう語。つつしんで読むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
自分が本を読むことを相手に控え目に伝えるときに使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・登場人物の一人として、僕もそのうち拝読させていただく権利はあるのかな?
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・あなたの筆になる書物を拝読するたびに、常にそうした喜びを感ずるのです。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・奥さま、お手紙を拝読し、何ともはや申訳ないような気がいたしました。
(出典:ドーデ/村上菊一郎訳『風車小屋便り』)
・お手紙を二本とも拝読いたしまして、思わず嘆息をもらしてしまいました!
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『貧しき人びと』)
・私は今初めて拝読したかのように、新しい感動を与えられたのであります。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
類語
・拝見(はいけん)
意味:見ることをへりくだっていう語。謹んで見ること。(出典:デジタル大辞泉)
・拝聴(はいちょう)
意味:聴くことをへりくだっていう語。つつしんで人の話などを聴くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・頂戴(ちょうだい)
意味:敬意を表わして、いただき物などを目より高くささげ、頭を低くさげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拝察(はいさつ)
意味:推察することをへりくだっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弊社(へいしゃ)
意味:自分の属する会社をへりくだっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)