拝受
「お手紙を拝受いたしました」などのように使う「拝受」という言葉。
「拝受」は、音読みで「はいじゅ」と読みます。
「拝受」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拝受」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拝受の意味
「拝受」には次の意味があります。
・受けること、受け取ることをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
拝受を、わかりやすく言えば「ありがたく頂戴すること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・御依頼申し上げました調査に関する報告書、たしかに拝受いたしました。
(出典:横溝正史『悪魔の降誕祭 他二篇』)
・冒頭で紹介したとおり、鈴木総理から感謝状を拝受した昭和五十七年三月三十一日である。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史(4)』)
・したがって、このたびの仕事を拝受するにも、かなりちゅうちょしたものであった。
(出典:大宅壮一『炎は流れる1 明治と昭和の谷間』)
・そして拝受した御衣玉帯の二品をたずさえ、間もなく宮中から退出した。
(出典:吉川英治『三国志』)
・ カトリック教徒にとって復活祭の聖体拝受が義務であるように、これは私の義務の一部になっている。
(出典:モーパッサン/杉捷夫訳『シモンのパパ』)
類語
・頂戴(ちょうだい)
意味:もらうこと、また、もらって飲食することをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・査収(さしゅう)
意味:金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・拝領(はいりょう)
意味:目上の人から物をいただくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・受け取る(うけとる)
意味:自分の所へ来たものを手で取って持つ。 (出典:大辞林 第三版)
・頂く(いただく)
意味:与えてくれる人を敬っていう。(出典:デジタル大辞泉)