担保
「担保に入れる」などのように使う「担保」という言葉。
「担保」は、音読みで「たんぽ」と読みます。
「担保」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「担保」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
担保の意味
「担保」には次の意味があります。
・将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること、または保証するもの。抵当。(出典:デジタル大辞泉)
借金などをする際に、万が一返済が困難になった場合、お金の代わりに債務者にわたすものを「担保」と言います。
また、「担保」には、物品などをとらずに、単に「保証すること」という意味もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・家を建てたり買ったりするんだったら、それが担保になるわけだから。
(出典:色川武大『恐婚』)
・その際に全土地を担保にしてしまうと返却できないときにはすべてを失う。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
・彼は女のように自分の生活全部を担保として、愛の上に賭かけたのではない。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・こうなるとあの邸を担保にしてお金をつくるわけにいかないわね。
(出典:バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』)
・土地を担保にして金を借り、建築費をローンで返済すればいいからだ。
(出典:山口瞳『還暦老人ボケ日記』)
類語
・保険(ほけん)
意味:予期しないことが起こったり予測どおりに行かなかったりしたときのために、あらかじめとりつけておく約束。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・保証(ほしょう)
意味:債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・保障(ほしょう)
意味:ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。(出典:デジタル大辞泉)
・裏付け(うらづけ)
意味:物事の確実なことを他の面から証明すること。(出典:デジタル大辞泉)
・確保(かくほ)
意味:確実に手に入れること。失わないように、しっかりと保つこと。(出典:デジタル大辞泉)