抜群
「抜群の成績」などのように使う「抜群」という言葉。
「抜群」は、音読みで「ばつぐん」と読みます。
「抜群」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「抜群」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
抜群の意味
「抜群」には次の意味があります。
・多くの中で、特にすぐれていること。ぬきんでていること。
(出典:デジタル大辞泉)
「群を抜く」という言葉がありますが、「群」は多くのものが集まったさま、それを「抜く」、つまりその上位になることを表した二字熟語になります。
「抜群」には「程度がはなはだしいさま」という意味もありますが、現在ではあまり使いません。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は三人のうちでも、職人的な作業に関しては抜群に優れているのだ。
(出典:定金伸治『ユーフォリ・テクニカ王立技術院物語』)
・「でも、お天気は抜群にいいのよね」 空を見上げながら、彼女は続けた。
(出典:田中康夫『昔みたい』)
・わしの見たうちでもその中で抜群のお女中が三人あったな。
(出典:山田風太郎『忍法流水抄』)
・だがあの当時は、英雄たちの間でも私は抜群の者だった。
(出典:ホメロス/呉茂一訳『イリアス(下)』)
・その中で、一人だけ群を抜いても何の得もないと云うのが抜群無益です。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・おまけに遮音性が抜群で、ドーム内の音はこれっぽっちも漏れてこない。
(出典:中井拓志『アリス Alice in the right hemisphere』)
類語
・傑出(けっしゅつ)
意味:大勢の中で、ぬきんでてすぐれていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・出色(しゅっしょく)
意味:他より特にすぐれていること。きわだって見えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・格別(かくべつ)
意味:普通の場合とは程度・事柄が違っていること。格段の違いがあるさま。特別。(出典:デジタル大辞泉)
・卓出(たくしゅつ)
意味:衆にすぐれてぬきん出ること。傑出すること。( 出典:精選版 日本国語大辞典)
・精良(せいりょう)
意味:こまかに行き届いてすぐれていること。すぐれてよいこと、いちばんよいもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・上等(じょうとう)
意味:物などの状態、性質、品質、また、品性などが優れていること。立派なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・超凡(ちょうぼん)
意味:普通よりはるかにすぐれていること。(出典:デジタル大辞泉)
・絶類(ぜつるい)
意味:他に類を見ないほどすぐれていること。(出典:デジタル大辞泉)