折半
「経費を折半する」などのように使う「折半」という言葉。
「折半」は、音読みで「せっぱん」と読みます。
「折半」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「折半」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
折半の意味
「折半」には次の意味があります。
・金銭や品物を半分に分けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「折半」とは、お金や品物などを二等分することを意味し、二者で分けるときに使う言葉です。
対して、「割り勘」は「勘定を各人に平均に割り当てること」という意味なので、二人以上で分けるときにも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・引退した彼女が私の雇用者となり、ふたりで利益を折半することになった。
(出典:藤原伊織『テロリストのパラソル』)
・財産としてはマンションを折半にしたよりずっと価値がある。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(下)』)
・ホテルの部屋代は私が持つから、それ以外の交通費とか食事代とかは折半ってことでどう?
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 31 マーガレットにリボン』)
・最初の頃は、家賃と光熱費を払い終えて残ったお金は、すべて二人で折半していた。
(出典:垣根涼介『ヒート アイランド』)
・彼女を追い出し、利益を二人で折半しようと思っている。
(出典:梶山季之『罠のある季節』)
類語
・分配(ぶんぱい)
意味:いくつかに分けて配ること。(出典:大辞林 第三版)
・案分(あんぶん)
意味:物品や金銭などを、基準となる数量に比例して割りふること。 (出典:大辞林 第三版)
・均分(きんぶん)
意味:ひとしくわけること。(出典:大辞林 第三版)
・山分け(やまわけ)
意味:利益などを関係者がほぼ均等に分け合うこと。(出典:大辞林 第三版)
・頭割り(あたまわり)
意味:金品の拠出・分配などをする時、人数に応じて平等に割り当てること。(出典:大辞林 第三版)