抗争
「内部抗争」などのように使う「抗争」という言葉。
「抗争」は、音読みで「こうそう」と読みます。
「抗争」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「抗争」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
抗争の意味
「抗争」には次の意味があります。
・さからい争うこと。張り合うこと。また、その争い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「内部抗争」は「内部での争い」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父とふたりの愛人とのあいだにも深刻な抗争がつづいているらしかった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル17] 横溝正史 「仮面舞踏会」』)
・ちょうど、フランスでは教会と政府がはげしく抗争していた時期だった。
(出典:クリスティ/小西宏訳『「ポワロ参上!」4』)
・彼女の話は抗争のことよりも、ついつい夫の女性関係の方に進んでゆく。
(出典:家田荘子『極道の妻たち』)
・朝倉組と鹿沼組のあいだに抗争が勃発していることはだれもが知っている。
(出典:小川勝己『葬列』)
・従って、元来知識に関しては律法と愛との間に、何の抗争もありませぬ。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)
類語
・喧嘩(けんか)
意味:言い合ったり殴り合ったりしてあらそうこと。いさかい。(出典:デジタル大辞泉)
・戦い(たたかい)
意味:抗争。闘争。(出典:デジタル大辞泉)
・諍い(いさかい)
意味:言い争い。言い合い。また、けんか。(出典:デジタル大辞泉)
・紛争(ふんそう)
意味:事がもつれて争うこと。もめごと。(出典:デジタル大辞泉)
・闘争(とうそう)
意味:相手を倒そうとして争うこと。うちあい。争闘。(出典:精選版 日本国語大辞典)