抑止
「戦争の抑止」などのように使う「抑止」という言葉。
「抑止」は、音読みで「よくし」と読みます。
「抑止」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「抑止」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
抑止の意味
「抑止」には次の意味があります。
・おさえつけて活動などをやめさせること。(出典:デジタル大辞泉)
「抑止」は、何らかの行為をさまざまな手段により食い止めるときに使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・つまり、送ったほうも受け取ったほうも自殺抑止のための毒物であると認識していたというのです。
(出典:柳美里『自殺』)
・略奪に対して死刑が科せられたが、抑止にはほとんど効果がなかった。
(出典:カヴァン『氷』)
・彼のあまりにも黒い情況に、その無実を証明する鉄の抑止が吸収されてしまったのである。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)
・しかし、その伝説の筆記具が何の抑止手段もなしに存在していたわけではない。
(出典:伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』)
・この電話は、阿南がいかに部下の暴発抑止に腐心していたかを語っている。
(出典:角田房子『一死、大罪を謝す』)
類語
・抑制(よくせい)
意味:おさえとどめること。(出典:デジタル大辞泉)
・抑圧(よくあつ)
意味:抑制し圧迫すること。(出典:デジタル大辞泉)
・制御(せいぎょ)
意味:相手を押さえて自分の思うように動かすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・制止(せいし)
意味:他人の言動を押さえとどめること。(出典:デジタル大辞泉)
・制圧(せいあつ)
意味:威力で相手を押さえつけること。(出典:デジタル大辞泉)