承諾
「申し出を承諾する」などのように使う「承諾」という言葉。
「承諾」は、音読みで「しょうだく」と読みます。
「承諾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「承諾」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
承諾の意味
「承諾」には次の意味があります。
・相手の申し入れや頼みを同意してひきうけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「承諾」をわかりやすく言うと「相手の願いを聞き入れること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あまりにも大きくてどんな態度でそれに承諾したかわかりませんでした。
(出典:オースティン/伊吹知勢訳『高慢と偏見(下)』)
・私、こちらへ来る前に実はおば様にさっきのお話の承諾をして来ました。
(出典:堀辰雄『菜穂子』)
・父母の意見ばかりで我子の承諾もないのに嫁を決定するのは悪い習慣だ。
(出典:村井弦斎『食道楽』)
・火村は快くそれを承諾してから、ビデオを少しだけ巻き戻して再生した。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・そして承諾してしまうほうが、断り続けるよりはるかに容易なのだった。
(出典:森瑤子『ドラマティック・ノート』)
類語
・心得る(こころえる)
意味:事情をよく理解したうえで引き受ける。(出典:デジタル大辞泉)
・受諾(じゅだく)
意味:相手からの提案・申し入れなどを受け入れること。(出典:デジタル大辞泉)
・肯んずる(がえんずる)
意味:聞き入れる。(出典:大辞林 第三版)
・諾う(うべなう)
意味:もっともであると思う。同意する。(出典:大辞林 第三版)
・許諾(きょだく)
意味:他人の要求や希望などを聞き入れて、それを許すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)