所感
「所感を記す」などのように使う「所感」という言葉。
「所感」は、音読みで「しょかん」と読みます。
「所感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「所感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
所感の意味
「所感」には次の意味があります。
・事に触れて心に感じた事柄。感想。(出典:デジタル大辞泉)
「所感」は基本的には「感想」と同じ意味の言葉ですが、それに加え「ある事柄について、気づいたことや思ったことを整理し、まとめた考え」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのあとで映画の所感を手紙に書いて送るのだ。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・また漱石氏を芝居に引ぱって行ってその所感を聞きとるような事もした。
(出典:高浜虚子『漱石氏と私』)
・佐藤中将はこれについて、回想録のなかで次のような所感を記している。
(出典:高木俊朗『抗 命 インパールII』)
・今日の事件を材料にして、さっそく、所感を書いて送ることにしよう。
(出典:芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥』)
・さて、同業者による嫉妬話はここまでにして、少し個人的な所感といきたい。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.3 「散りゆく者たち」』)
類語
・感想(かんそう)
意味:物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。(出典:デジタル大辞泉)
・意見(いけん)
意味:ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。(出典:デジタル大辞泉)
・考え(かんがえ)
意味:考えること。また、考えて得た結論・判断・予測・決意など。(出典:デジタル大辞泉)
・胸中(きょうちゅう)
意味:胸のうち。心に思っていること。心中。(出典:デジタル大辞泉)
・気持ち(きもち)
意味:物事に接したときに心にいだく感情や考え方。(出典:デジタル大辞泉)