戸外
「戸外へ出て行った」などのように使う「戸外」という言葉。
「戸外」は、音読みで「こがい」と読みます。
「戸外」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「戸外」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
戸外の意味
「戸外」には次の意味があります。
・家の外。屋外。(出典:デジタル大辞泉)
文字通り、家屋の外のことです。
この場合の「戸」は、扉や戸口のことではなく、家屋を意味しています。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・二階の自分の部屋に上つて行くには、あまりに戸外は美しい夜であつた。
(出典:林芙美子『浮雲』)
・そんな思いをさせてはわるいと、子供を戸外へやることが書かれている。
(出典:宮本百合子『新入生』)
・もちろん戸外は明るくなっているが、まだ客の来る時刻ではなかった。
(出典:山本周五郎『四日のあやめ』)
・その時見えた戸外の物が、ソロドフニコフには意外なやうな心持がした。
(出典:森林太郎『死』)
・戸外の空気に触れたいのは、何か混乱するものを感じていたからだ。
(出典:本庄陸男『石狩川』)
・はじめからおわりまで、楽しくて健康的な夏の戸外運動になりそうだわ。
(出典:ウェブスター/北川悌二訳『あしながおじさん』)
・発震時が早暁であったために、戸外に出ていた人が少なかったのである。
(出典:武者金吉『地震なまず』)
・戸外にはれいの男が立って、ときどき、そこらを歩いているようだった。
(出典:室生犀星『或る少女の死まで』)