成約
「成約につながる」などのように使う「成約」という言葉。
「成約」は、音読みで「せいやく」と読みます。
「成約」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「成約」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
成約の意味
「成約」には次の意味があります。
・契約が成り立つこと。また、成り立った契約。(出典:デジタル大辞泉)
「成約につながる」と使うと「契約が成り立つことにつながる」という意味になる。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・各石油会社から同じような石油買い付けの成約または有望な話がいくつか報告された。
(出典:堺屋太一『油断!』)
・考えてもみろよ、屋根だ壁だってやるとなったら数十万の金が必要な買い物だぜ、飛び込みでいったいどれだけ成約が取れると思う?
(出典:柴田よしき『Close to You』)
・この付近の城主は趙に服すことをすでに成約している。
(出典:酒見賢一『墨攻』)
・「この商売は成約の確率低し、ということですか」 商売のやりくちとしては、率直過ぎる質問であった。
(出典:深田祐介『炎熱商人(上)』)
・いっぽう李さんは、事前のちゃんとした詰めを怠って、使いものにならない工場に橘たちを引っぱり込み、必死に糊塗して、成約にこぎつけようとしている。
(出典:原登『村 の 名 前』)
類語
・締約(ていやく)
意味:条約や契約を結ぶこと。また、その条約や契約。(出典:デジタル大辞泉)
・妥結(だけつ)
意味:相反する利害関係にある二者が、互いに折れあって話をまとめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・確約(かくやく)
意味:しっかりと約束すること。たしかな約束。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・盃事(さかずきごと)
意味:盃をとりかわしそれによって約束をかためること。(出典:世界大百科事典 第2版)
・約定(やくてい)
意味:約束して定めること。とりきめ。約束。(出典:精選版 日本国語大辞典)