憶測
「憶測を呼ぶ」などのように使う「憶測」という言葉。
「憶測」は、音読みで「おくそく」と読みます。
「憶測」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憶測」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憶測の意味
「憶測」には次の意味があります。
・自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞)
確かな根拠を持たず、自分で勝手に想像して推し量ることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・生徒たちは競うようにして一層様々な憶測を口にした。
(出典:原田宗典『屑籠一杯の剃刀 自選恐怖小説集』)
・そうした憶測のうちで、どれが最も真実に近いのか私にはわからなかった。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録(2)』)
・事故の原因については、当然ながら、当初からいろいろな憶測があった。
(出典:森博嗣『G 06 ηなのに夢のよう』)
・聞こえてくる憶測に頭を痛めつつ、これも仕事のうちだと有王は席を立つ。
(出典:毛利『志生子 カナリア・ファイル~金蚕蠱』)
・いまあれこれと憶測してみたところで、事実が判明するものではない。
(出典:松岡圭祐『千里眼の教室』)
類語
・推測(すいそく)
意味:ある事柄をもとにして推量すること。(出典:デジタル大辞泉)
・推考(すいこう)
意味:物事の道理や事情などを推測して考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・当て推量(あてずいりょう)
意味:確かな根拠もなく事実を推しはかること。憶測。(出典:デジタル大辞泉)
・揣摩臆測(しまおくそく)
意味:自分の心で、人の心をおしはかること。はっきりした根拠もなく情勢をおしはかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・憶説(おくせつ)
意味:根拠のない、推測に基づく意見。(出典:デジタル大辞泉)