憎悪
「憎悪を抱く」などのように使う「憎悪」という言葉。
「憎悪」は、音読みで「ぞうお」と読みます。
「憎悪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憎悪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憎悪の意味
「憎悪」には次の意味があります。
・ひどくにくむこと。にくみ嫌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「憎む」よりもさらに強い憎しみの気持ちを表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らが憎悪しているのはもはや革命ではなくて、この私なのだ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/乾野実歩訳『リシャール大尉』)
・憎悪を抱きながらもふと好奇心が起きました。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
・僕にはその男を憎悪する余裕すらなくなっていた。
(出典:サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』)
・神崎は、自分の顔をまるで覚えていない様子の長島に深い憎悪をおぼえた。
(出典:つかこうへい『長島茂雄殺人事件』)
・彼女の眸のうちには量り知られぬ苦痛と、同時に限りない憎悪が現われた。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(下)』)
類語
・憎む(にくむ)
意味:非難する。なじる。(出典:デジタル大辞泉)
・恨む(うらむ)
意味:ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌う(きらう)
意味: いやがって、その対象とかかわりたくないと思う。(出典:デジタル大辞泉)
・呪う(のろう)
意味: 強く恨む。(出典:デジタル大辞泉)
・目の敵(めのかたき)
意味:憎んで敵視すること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)