憂鬱
「憂鬱な気分だ」などのように使う「憂鬱」という言葉。
「憂鬱」は、音読みで「ゆううつ」と読みます。
「憂鬱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憂鬱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憂鬱の意味
「憂鬱」には次の意味があります。
・気持ちがふさいで、晴れないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「憂鬱」をわかりやすく言えば、「気分がとても落ち込むこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おかげで私は外出のたびごとに、ずいぶん暗い憂鬱な気持にさせられた。
(出典:太宰治『走れメロス』)
・窓ぎわなどが濡れてしまっているのを見たりすると全く憂鬱になりました。
(出典:梶井基次郎『橡の花』)
・人々の中には面会のあと憂鬱そうな顔になるのも少なくはなかった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
・明日からは精神力で六時起きになるわけでそれはそれで憂鬱なことだ。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・だれもかれもが暗い穴をのぞいているような、憂鬱なまなざしだった。
(出典:三浦綾子『塩狩峠』)
類語
・鬱陶しい(うっとうしい)
意味:心がふさいで晴れ晴れしない。気分が重苦しい。(出典:デジタル大辞泉)
・物憂い(ものうい)
意味:なんとなく気がふさいで、動くのも面倒だ。憂鬱だ。けだるい。大儀だ。(出典:大辞林 第三版)
・メランコリー
意味:特別な理由もなく気分が重苦しくふさぐこと。また、その状態。憂鬱。憂愁。メランコリア。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遣る瀬ない(やるせない)
意味:思いを晴らすすべがない。せつない。(出典:デジタル大辞泉)
・憂愁(ゆうしゅう)
意味:うれえ悲しむこと。気分が晴れず沈むこと。(出典:デジタル大辞泉)