愚問
「その質問は愚問」などのように使う「愚問」という言葉。
「愚問」は、音読みで「ぐもん」と読みます。
「愚問」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愚問」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愚問の意味
「愚問」には次の意味があります。
・愚かな質問。また、自分の質問をへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
馬鹿馬鹿しい質問や、聞くまでもない質問のことです。
近しい間柄や目下の人には使えますが、目上の人には失礼に値するので注意が必要です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ぼくの頭のなかを整理するのに、二、三愚問を訊いてもかまいませんか?
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『スカイラーク3』)
・どうしてそんなに高い椅子が必要なのか、そんな愚問にも私は誠実に答えた。
(出典:森博嗣『少し変わった子あります』)
・心霊問題の研究が必要か否かというような質問はある意味で愚問だともいえる。
(出典:辻潤『錯覚した小宇宙』)
・多くの場合、彼は部下の質問を歓迎した。よほどの愚問でないかぎり、それは彼の知性と思考に対する適度の刺激となるからである。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 5 風雲篇』)
・なぜ、ぼくの名を知っている、などという愚問はしない。
(出典:山田正紀『神狩り』)
類語
・奇問
意味:奇抜な質問。変な出問。(出典:デジタル大辞泉)
・珍問
意味:的外れの珍妙な質問(出典:デジタル大辞泉)
・愚論
意味: 愚かな議論。とるに足らない論議(出典:デジタル大辞泉)
・戯言
意味:たわむれにいう言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・論外
意味:論じる価値もないこと。もってのほかで話にならないこと。(出典:デジタル大辞泉)