意外
「意外な展開」などのように使う「意外」という言葉。
「意外」は、音読みで「いがい」と読みます。
「意外」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意外」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
意外の意味
「意外」には次の意味があります。
・考えていたことと実際とが、くい違うこと。思いがけないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「意外」をわかりやすく言うと「予想しなかった状態や様子」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その新聞にこんな記事が現われるのは意外でもあり当然でもあった。
(出典:有島武郎『或る女』)
・その穴は意外に深く、彼は落ち込む途中でいやというほど頭を打った。
(出典:海野十三『四次元漂流』)
・広子は年ごろの妹に恋愛問題の起ったことは格別意外にも思わなかった。
(出典:芥川竜之介『春』)
・自分にとって、これまた意外の成功というべきものだったかも知れません。
(出典:太宰治『人間失格』)
・下の方は小さい滝があったので右へ巻いたが、藪で意外に時間を食った。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
類語
・俄(にわか)
意味:物事が急に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不意(ふい)
意味: 思いがけないこと。 (出典:デジタル大辞泉)
・出し抜け(だしぬけ)
意味:予期しないことが起こること。(出典:デジタル大辞泉)
・突然(とつぜん)
意味:予期しないことが急に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・唐突(とうとつ)
意味:だしぬけであること。(出典:デジタル大辞泉)