惨状
「現場の惨状」などのように使う「惨状」という言葉。
「惨状」は、音読みで「さんじょう」と読みます。
「惨状」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「惨状」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
惨状の意味
「惨状」には次の意味があります。
・思わず目をそむけたくなるような、むごたらしいありさま。また、いたましいありさま。(出典:デジタル大辞泉)
「惨状」という言葉をわかりやすく言うと、「とても残酷な様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・君の手紙と東京から帰った会社の人の報告で東京の惨状はほぼ想像がつく。
(出典:伊丹万作『一つの世界』)
・二人はすっかりこの部屋のなかの惨状に気をとられていたのだから。
(出典:横溝正史『芙蓉屋敷の秘密』)
・そこには昨日二階で見た、いやそれよりももっとひどい惨状があった。
(出典:近藤史恵『天使はモップを持って』)
・主は身を縮め目の前の惨状にただ言葉を失うほかなく立ち尽くしていた。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料XIII Side ColorsIII』)
・あの惨状を見た者として、悪宇商会に何も言わないわけにはいかない。
(出典:片山憲太郎『紅 第2巻 ~ギロチン~』)
・まあ、あんな惨状を目の当たりにしたのだから当 然と言えなくもない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-44 直死館殺人事件』)
・アウシュビッツの惨状をユダヤ人のように知れと言うのは無理である。
(出典:五味康祐『西方の音』)
・しかし、占領後の街の惨状については、正確には知りようがなかった。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 1 アの国の恋』)