惨め
「惨めな姿」などのように使う「惨め」という言葉。
「惨め」は、訓読みで「みじめ」と読みます。
「惨め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「惨め」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
惨めの意味
「惨め」には次の意味があります。
・かわいそうで見るにしのびないさま。いたいたしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
まともに見ていられないほど、ひどい様子を表します。
他人に「惨め」を使う時は見るのが可哀そうという意味を込められて使うことが多いです。
一方、自分自身に「惨め」を使う時は情けない、痛々しいといった意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんなことをしたらかえって自分が惨めになることはよく承知していた。
(出典:小池真理子『墓地を見おろす家』)
・これほど惨めなクリスマスを送ったのは後にも先にもこの年だけである。
(出典:イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』)
・口を開いたら自分が惨めになるってわかっていたのに、我慢できなくて。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 29 薔薇の花かんむり』)
・あなたのために私の生涯は永久に暗い惨めなものとなってしまいました。
(出典:バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』)
・そんなことを考えているうちに、だんだん惨めな気持ちになってきた。
(出典:山本文緒『きっと君は泣く』)
類語
・侘しい(わびしい)
意味: 貧しくてあわれなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・痛ましい(いたましい)
意味:目をそむけたくなるほど悲惨である。痛々しい。(出典:デジタル大辞泉)
・悲惨(ひさん)
意味:見聞きに耐えられないほどいたましいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・哀れ(あわれ)
意味:かわいそうな状態。無惨な姿。(出典:デジタル大辞泉)
・嘆かわしい(なげかわしい)
意味:悲しく情けなく感じられる。(出典:デジタル大辞泉)