悶絶
「あまりの痛みに悶絶する」などのように使う「悶絶」という言葉。
「悶絶」は、音読みで「もんぜつ」と読みます。
「悶絶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悶絶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悶絶の意味
「悶絶」には次の意味があります。
・ 苦しみもだえて気絶すること。(出典:デジタル大辞泉)
苦しみや痛みを感じた中で、気を失う状態のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一瞬にして四人の仲間が悶絶したのを見て、残りの連中は凶器を捨てた。
(出典:大藪春彦『非情の女豹』)
・こんなことを繰りかえしたものだから、博士はついに悶絶してしまった。
(出典:海野十三『超人間X号』)
・あのとき兄は一瞬にして悶絶したろうと思われる。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル1] 横溝正史 「八つ墓村」』)
・本人達が聞いていたら、悶絶しかねないような表現がポンポン飛び出してくる。
(出典:水無神知宏『鋼鉄の虹 装甲戦闘猟兵の哀歌』)
・私の赤黒い変な顔を見ると、あまりの事に悶絶するかも知れない。
(出典:太宰治『誰』)
類語
・昏倒(こんとう)
意味:めまいがして倒れること。(出典:デジタル大辞泉)
・失神(しっしん)
意味:意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・卒倒(そっとう)
意味:突然意識を失って倒れること。(出典:デジタル大辞泉)
・昏睡状態(こんすいじょうたい)
意味:意識をまったく失って、目ざめさせることができない状態。(出典:デジタル大辞泉)
・気絶(きぜつ)
意味:一時的に意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)