悲惨
「悲惨な事件が起こった」などのように使う「悲惨」という言葉。
「悲惨」は、音読みで「ひさん」と読みます。
「悲惨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悲惨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悲惨の意味
「悲惨」には次の意味があります。
・見聞きに耐えられないほどいたましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「悲惨」という言葉をわかりやすく言うと、「目も当てられない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の仲間はかかる悲惨な場所においてよく行なわれるように彼を助けた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・しかし、その家に入ったときに父を迎えたのは悲惨と絶望だけであった。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・おまえは美しいと同様に、怖ろしいものであることを悲惨だというのか。
(出典:ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』)
・そうした悲惨な例は彼女も今までにしばしば見たり聞いたりしていた。
(出典:岡本綺堂『箕輪心中』)
・この悲惨な事故が起こるまで、氏は順調に健康を回復してきていました。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 5 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(下)』)
類語
・惨め(みじめ)
意味:かわいそうで見るにしのびないさま。いたいたしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・残酷(ざんこく)
意味:無慈悲でむごたらしいこと。まともに見ていられないようなひどいやり方のさま。(出典:デジタル大辞泉)
・惨烈(さんれつ)
意味:きわめてむごたらしいこと。きわめてきびしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凄惨(せいさん)
意味:目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無残(むざん)
意味:いたましいこと。あわれなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)