悪徳
「悪徳商法」などのように使う「悪徳」という言葉。
「悪徳」は、音読みで「あくとく」と読みます。
「悪徳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪徳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪徳の意味
「悪徳」には次の意味があります。
・道徳にそむいた悪い行ない、または、悪い心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
人としてやってはいけない悪事や悪い心持ちを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人民たちを直接搾取している、悪徳役人のたむろしているところなのだ。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 01 (一)』)
・だが、そのころはまだやっと悪徳の道へ一歩足をふみいれたばかりだった。
(出典:サド/大場正史訳『ソドムの百二十日』)
・ すべての混乱期がそうであるように、そこには多くの美徳と悪徳がある。
(出典:亀井勝一郎『青春論』)
・そいつは同業者の中でも一番ずるがしこい悪徳弁護士の一人なんだ。
(出典:クイーン/石川年訳『ローマ劇場毒殺事件』)
・小津は悪徳商人のように物欲しげな顔をして相島先輩の前に姿を現した。
(出典:森見登美彦『四畳半神話大系』)
類語
・悪さ(わるさ)
意味:悪質な行為。悪事。また、不品行。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愚挙(ぐきょ)
意味: ばかげた行い。愚かな企て。 (出典:デジタル大辞泉)
・悪質(あくしつ)
意味:人間や物事の性質が悪いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・狼藉(ろうぜき)
意味:無法な態度や行為をすること。乱暴をはたらくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反社会的(はんしゃかいてき)
意味:社会の秩序や道徳から著しく逸脱しているさま。(出典:デジタル大辞泉)