悠然
「悠然とした態度」などのように使う「悠然」という言葉。
「悠然」は、音読みで「ゆうぜん」と読みます。
「悠然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悠然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悠然の意味
「悠然」には次の意味があります。
・物事に動じないでゆったりしているさま。ゆっくりとしたさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言うと「ゆとりがあり落ち着いた態度」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・悠然として何もせずにいること、それが豊かであるということなのだ。
(出典:林望『テーブルの雲』)
・そんな危険が迫っているというのに、悠然としている親たちの気が知れない。
(出典:岸本葉子『マンション買って部屋づくり』)
・料理が運ばれる合間も、両手をきちんと前へおいて悠然として待っていた。
(出典:シムノン/稲葉明雄訳『怪盗レトン』)
・山チイだけがひどく悠然としているので憎らしくなっていってやった。
(出典:久生十蘭『だいこん』)
・それは音もなく悠然と、おれたちの前に降り立ったのである。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター07 エイリアン妖山記』)
類語
・冷静(れいせい)
意味:感情に動かされることなく落ち着いていて物事に動じないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・冷厳(れいげん)
意味: 冷静でおごそかなさま。 (出典:デジタル大辞泉)
・従容(しょうよう)
意味:ゆったりと落ち着いているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平ちゃら(へいちゃら)
意味:少しも気にかけないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・のめのめ
意味:恥ずかしげもなく平然としているさま。(出典:デジタル大辞泉)