恋慕
「恋慕の手紙」などのように使う「恋慕」という言葉。
「恋慕」は、音読みで「れんぼ」と読みます。
「恋慕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恋慕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
恋慕の意味
「恋慕」には次の意味があります。
・特定の異性を恋い慕うこと。(出典:デジタル大辞泉)
恋愛感情を持って、ある人を慕うことです。
恋愛感情がなく慕う場合は「思慕」という言葉を使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かくまで深く心に喰い入った恋慕が、まさかにこのままで済む筈はない。
(出典:バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』)
・だがアイリーン・アドラーに恋慕の情といったものを抱いているのではない。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『ボヘミアの醜聞』)
・若侍の恋慕の思いを、その恋の執着が見せた顔を、体内に受け入れた。
(出典:赤江瀑『八雲が殺した』)
・もしそうだとすればなぜぼくは幻の方にこんなにも恋慕しなければならないのか。
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
・だから悲しい時は悲しい曲になり、今のような時は恋慕の曲になる。
(出典:隆慶一郎『一夢庵風流記』)
類語
・思慕(しぼ)
意味:なつかしく思うこと。恋い慕うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・横恋慕(よこれんぼ)
意味:定まった相手がある人に横合いからむりに恋をしかけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愛おしむ(いとおしむ)
意味:かわいく思って大事にする。かわいがる。(出典:デジタル大辞泉)
・傾慕(けいぼ)
意味:心を傾けてしたうこと。心からしたうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・慕情(ぼじょう)
意味:慕わしく思う気持。恋い慕う気持。(出典:精選版 日本国語大百科)