怪人
「怪人二十面相」でお馴染みの「怪人」という言葉。
「怪人」は、音読みで「かいじん」と読みます。
「怪人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怪人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
怪人の意味
「怪人」には次の意味があります。
・ 正体のわからない、不思議な人物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
正体がわからないゆえに、得体のしれない不気味な人物という意味で使われる場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・するとさすがに後部ガラスの怪人も小さくなってやがて視界から消えた。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!4』)
・自動車をおりた怪人団の男たちの話し声が、かすかに聞こえてきました。
(出典:江戸川乱歩『鉄塔の怪人』)
・さっきの怪人物はこの建物を訪れ、この扉の向こうに行ってきたのか。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(上)改訂6-2-8』)
・怪人が居間を行ったり来たり歩きまわっているのが、はっきり聞こえた。
(出典:クイーン/石川年訳『スペイン岬の裸死事件』)
・魔法博士こそ怪人二十面相にちがいないと、ほとんど信じていましたね。
(出典:江戸川乱歩『虎の牙』)
類語
・奇人(きじん)
意味:性格や言行が普通とは異なっている人。(出典:デジタル大辞泉)
・変わり者(かわりもの)
意味:性質や言動などが、一般の人と違っている人。(出典:デジタル大辞泉)
・変質者(へんしつしゃ)
意味:性格・性質に異常があって、正常の人とは異なっている人。(出典:デジタル大辞泉)
・難物(なんぶつ)
意味:扱いにくい人物。(出典:デジタル大辞泉)
・狂人(きょうじん)
意味:精神に異常をきたした人。(出典:デジタル大辞泉)