性癖
「変わった性癖」などのように使う「性癖」という言葉。
「性癖」は、音読みで「せいへき」と読みます。
「性癖」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「性癖」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
性癖の意味
「性癖」には次の意味があります。
・性質上のかたより。くせ。(出典:デジタル大辞泉)
最近ではセクシャルな癖という意味で使われることもありますが、本来は元々の性質や傾向のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・環境とある種の性癖のせいで、こういう謎に興味を持つようになったんだな。
(出典:ポー/安引宏,佐々木直次郎訳『黒猫・黄金虫』)
・人々は猛獣の性癖を知らないから、カンちがいしている点が多いと思う。
(出典:坂口安吾『明日は天気になれ』)
・それが、半ばは自分の性癖に根ざしていることを八郎は承知している。
(出典:藤沢周平『回天の門』)
・それにこの男はいつでも負ける側に属するという奇妙な性癖の持主だった。
(出典:隆慶一郎『一夢庵風流記』)
・向こうはちゃんと、きみのその鋭い性癖まで勘定に入れているんだよ。
(出典:横溝正史『悪魔の設計図』)
類語
・傾向(けいこう)
意味:物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであること。
(出典:デジタル大辞泉)
・性質(せいしつ)
意味: その事物に本来そなわっている特徴。
(出典:デジタル大辞泉)
・動向(どうこう)
意味:心の動き。個人や集団の心理・行動の動いて行く方向。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・好み(このみ)
意味:好むこと。好きなものの傾向。嗜好。
(出典:デジタル大辞泉)
・気性(きしょう)
意味: 生まれつきの性質。先天的な性情。気質。気だて。
(出典:精選版 日本国語大辞典)