急遽
「急遽取りやめとなった」などのように使う「急遽」という言葉。
「急遽」は、音読みで「きゅうきょ」と読みます。
「急遽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「急遽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
急遽の意味
「急遽」には次の意味があります。
・いそいであわてるさま。にわかなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「急遽取りやめとなった」は「急に取りやめになった」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すぐ戻ると言って急遽出かけたとは、どんな事態が起こったのだろうか。
(出典:三浦真奈美『風のケアル 第3巻 嵐を呼ぶ烽火』)
・もちろん、急遽訪ねなければならないというケースも発生するわけだが。
(出典:柄刀一『400年の遺言 死の庭園の死』)
・そのときはここの快川和尚も急遽遠征の陣に呼ばれたほどの騒ぎであった。
(出典:山田風太郎『信玄忍法帖』)
・而して市民は十八日までに郊外二里以上の地に急遽避難せよとの命令出ず。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)
・前の武士が岩角を曲った途端に急遽駈け出す足音を聞いたからである。
(出典:五味康祐『刺客(せっかく)』)
類語
・ひょっこり
意味:思いがけなくそのことが起きるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・打ち付け(うちつけ)
意味:物事が急に進むさま。また、急に行動をしたりするさま。いきなり。だしぬけ。突然。(出典:デジタル大辞泉)
・取り急ぎ(とりいそぎ)
意味:「いそぎ」を強めていう語。手紙文に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・緊急(きんきゅう)
意味:重大で即座に対応しなければならないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・特急(とっきゅう)
意味:特に急を要すること。大急ぎ。(出典:デジタル大辞泉)