応酬
「盃の応酬」などのように使う「応酬」という言葉。
「応酬」は、音読みで「おうしゅう」と読みます。
「応酬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「応酬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
応酬の意味
「応酬」には次の意味があります。
・互いにやり取りすること。また、先方からしてきたことに対して、こちらからもやり返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「応酬」には他にも「贈られた書状や詩歌などに返事をすること。また、その返し。応答。(出典:デジタル大辞泉)」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・双方の応酬を大学院のテキストにしたという学校もあったといいます。
(出典:城山三郎『勝 つ 経 営』)
・もっと嫌味で応酬してやろうかと思っていたが、そうもいかないらしい。
(出典:同人『十二国記』)
・私は冗談めかしてそう応酬したが、実際に自信がないこともなかった。
(出典:沢木耕太郎『一瞬の夏』)
・それは、頭突きの応酬をするより早く彼の額の傷が消えていたということだ。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 6 終わりのクロニクル3〈中〉』)
・絶えず言葉の応酬を抜け目なくキビキビやるこの友にはそれに違いない。
(出典:志賀直哉『城の崎にて・小僧の神様』)
類語
・受け答え(うけこたえ)
意味:人の言うこと、尋ねることに応じて答えること。応答。(出典:デジタル大辞泉)
・応答(おうとう)
意味:問いや呼び掛けに答えること。うけこたえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・やりとり
意味:物をとりかわすこと。交換。(出典:デジタル大辞泉)
・口答え(くちごたえ)
意味:目上の人に逆らって言い返すこと。口返答。(出典:デジタル大辞泉)
・抗弁(こうべん)
意味:相手の主張に対して、自己の立場を堅持して反論すること。(出典:デジタル大辞泉)