応報
「応報を受ける」などのように使う「応報」という言葉。
「応報」は、音読みで「おうほう」と読みます。
「応報」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「応報」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
応報の意味
「応報」には次の意味があります。
・ 行なった行為に対して受けるむくい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
善悪に関係なく、ある行動に起因する結果のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その立場から言えば多分に、死刑を応報的なものとして理解されている。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・僕に必要なのは応報なんだ、それがなければ僕は自滅してしまうんだ。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・人間は人間のすることに顕然たる応報のあることを常に望んでいる。
(出典:海音寺潮五郎『新太閤記(二)』)
・しかも、その応報もいつか無限の中のどこかで与えられるというのではいやだ。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
・その罪悪に対する応報は、当然われわれ自身で引き受けてやるのだ。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
類語
・余慶(よけい)
意味:功徳の報いによって起こる吉事。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・陽報(ようほう)
意味:はっきりとよい報いがあらわれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・報い(むくい)
意味:ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・果報(かほう)
意味:前世での行いの結果として現世で受ける報い。(出典:デジタル大辞泉)
・業報(ごうか)
意味:前世や過去におこなった善悪の行為による報い。(出典:デジタル大辞泉)