忙殺
「繁忙期に忙殺される」などのように使う「忙殺」という言葉。
「忙殺」は、音読みで「ぼうさつ」と読みます。
「忙殺」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「忙殺」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
忙殺の意味
「忙殺」には次の意味があります。
・多忙なこと。仕事などに追われること。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
「忙殺」をわかりやすく言うと「忙しすぎて手が回らない」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その上、父は木剣を取る日は殆どなく、大目付という役に忙殺されて来た。
(出典:吉川英治『柳生月影抄』)
・当面に忙殺される彼らの胸にはかつてこうした問題が浮かばなかった。
(出典:夏目漱石『道草』)
・彼らはそれぞれに、それぞれの抱かかえた問題を処理することに忙殺されていた。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 04』)
・わたしは準備に忙殺され、二週間は、あっというまにすぎてしまった。
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(上)』)
・そしてそちらの作業に忙殺されて身体の方は休止状態になっているのだろう。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 02 ロマンティック・クリムゾン』)
類語
・無休(むきゅう)
意味:休まないこと。休日・休業のないこと。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・繁多(はんた)
意味:物事が非常に多いこと。また、そのさま。「(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・繁劇(はんげき)
意味:きわめて忙しいこと。また、そのさま。繁忙。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・繁忙(はんぼう)
意味:仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・いっぱいいっぱい
意味: 少しの余裕もないさま。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))